ピルってどんなの?経口避妊薬、ピルとは?
あなたと相性のいいピルを見つけましょう
平成11年、日本でもようやく低用量ピルが認可され、避妊の選択肢がさらに広がりました。
しかし、ひと口にピルといっても、タイプはさまざま。
その中からあなたと相性のいいピルを見つけるためのポイントをご紹介しましょう。
ピルの基礎知識
● ピルの仕組みと避妊効果●
妊娠すると、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲストーゲン(黄体ホルモン)が十分に分泌され、排卵はおこらなくなります。
そこで、妊娠時と同じようなホルモンの状態を作り出すことで排卵を抑えるのが、エストロゲンとプロゲストーゲンというホルモンの混合剤である経口避妊薬(ピル)です。
ピル服用中は、排卵は起こらず、卵巣からはエストロゲンやプロゲストーゲンも分泌されません。
さらに、子宮内膜に受精卵が着床するのを邪魔する、精子が子宮頚管に入りにくくするといった作用もあり、3重にガードすることで、避妊効果をより確実なものにしています。
正しく服用すれば、失敗率はわずか0.1%といわれています。
● 低用量ピルと中・高用量ピル●
ピルには、平成11年に認可された低用量以外に、以前から用いられていた中用量・高用量があります。
その違いは、エストロゲンの含有量。
エストロゲンが50ug未満のものが低用量ピルと呼ばれています。
血栓症、乳がん、子宮頸がんのリスクを高める、また嘔吐や悪心、頭痛、下痢をしばしば引き起こすといったエストロゲンによる副作用が抑えられています。