コンドームの種類と使用上の注意
コンドームの種類と使用上の注意
コンドームといってもいろんな種類があります。形状や色だけでなく、素材や機能面でも異なるタイプがあるので、自分にあったコンドームを選びましょう。
但し、おもちゃタイプのものは避妊用としてはおすすめできません。
やはり専門メーカーが作ったものが安心です。
コンドームの種類
ラテックス製
現在、販売されているコンドームのうち、最もポピュラーなのが、このラテックス製(天然ゴム)です。
色・形状だけでなく、ラテックス・アレルギーに配慮した低たんぱく化のものなどさまざまなタイプがあります。
ポリウレタン製
ゴム製の手袋をするとかゆくなる、かぶれてしまうという人はコンドーム選びにも要注意。
ラテックス・アレルギーの人は案外と多いものです。
そんな人にはポリウレタン製のコンドームがおすすめです。
潤滑ゼリー付
更年期を迎えて女性ホルモンが減少すると、膣のうるおいが少なくなり、膣内のバランスも変わるため炎症も起こしやすくなります。
そのため、ちょっとした刺激で傷つきやすくなり、性交時に痛みを感じることが多くなります。
そんな女性にやさしいのが、ゼリー付のコンドーム。
ゼリーによって摩擦を和らげます。
更年期でなくても、こすれて痛い、入れる時に痛みを感じるという女性も、このゼリー付を試してみてはどうでしょう。
殺精子成分付
最近、発売されているメンフェゴール含有の潤滑剤を塗布したコンドーム。
このメンフェゴールとは、殺精子剤の成分のひとつ。
科学的にどれだけ効果があるのかはっきりとは断言できませんが、コンドームと殺精子剤、二重の防御があると考えれば確かに安心感はありますね。
とはいえ、頼り過ぎないようにしましょう。
カラゲナン付
HIV感染抑制効果があると学会でも発表されたカラゲナン含有の潤滑剤を塗布したコンドームも発売されています。
しかしながら、どれだけの量が含まれているのかなど詳細がわからないため、どれほどの効果があるのか具体的には不明ですが・・・。
その他の種類
素材やゼリーの含有成分だけでなく、装着の方法に工夫したコンドームも登場しました。手で触らなくても装着できるノータッチタイプなら、清潔ですね。
その他にも、「精子が逆流しにくい」「脱落しにくい」などのために形状や模様に工夫をしたものもあり、選択の際の基準のひとつになります。
使用上の注意ポイント
コンドームの避妊失敗率3%という数字は、あくまでも正しく完璧に使った場合の話。
どんなにすぐれたコンドームでも、使い方を間違えれば避妊の効果も激減!
今さらと思わず、もう一度、間違った使い方をしていないかチェックしましょう。
● 袋を破るときにも気をつけて
中身のコンドームに傷をつけないように袋を破りましょう。着けるときも、爪で傷つけたりしないように。コンドームが傷ついていると破れてしまう原因になります。
● 勃起してから着けてもらいましょう
男性器が勃起する前から装着すると、根元まで伸ばして着けたつもりでも、途中までしか届いておらず、性交中にはずれやすくなります。
勃起したらすぐ、空気を抜いて根元まで着けましょう。
● 射精直前につける、は危険!
最初はコンドームなしで挿入し、射精直前に着ける人がいるようですが、これは厳禁!
コンドームをつけていたのに妊娠した、という人にはこの使い方をしていた人が多いようです。
射精前から精子は出ているのですから、最初から着けておきましょう。
途中からでは、避妊はもちろん、性感染症予防の効果もありません。
● 射精後はすぐにはずしてください
セックス後、余韻を楽しみたい気持ちはわかりますが、男性器が小さくなってしまうと隙間から精子がもれたり、コンドームがはずれたりしてしまいます。
射精後はすぐに根元を抑えながら抜きましょう。